第14話・海ちゃん専用ゲルググ

 前回までのあらすじ
 花火大会の夜、海ちゃん、ラビ、玉ちゃん、みっつ、「ぺ」の5人はスガイで遊ぶ事になり、口火を切ったラビの「タイムクライシス3」に玉ちゃん、海ちゃんが続けて参戦。
 そして、2人の後に真打として登場した怪しげな男・スナイパーとラビの一騎打ちは見事ラビに軍配が上がり、5人は別のゲームを求めて更に奥へ!

 どんなゲームがあるのか見て回る5人の前に立ち塞がったのがUFOキャッチャーだった。
 海ちゃん 「僕はUFOキャッチャーをやりますよ~。エヘヘへ」
 と、言いながら犬のぬいぐるみのUFOキャッチャーの前に行く。それにつられる様に他の4人もやり始めた。
 ぺ 「みっつ~。これが欲しいよ~。ほえほえ」
 みっつ 「俺、あんまり得意じゃないんだけどな~。」
 案の定、取れないみっつ。その横ではラビ達が、
 ラビ 「まだ、やるの~?」
 玉ちゃん 「ラビ、うるさいよー!あ、落ちちゃったー!」
 と、仲睦まじく遊んでいた。
 何だかんだで、UFOキャッチャーに熱中している5人だが、海ちゃんを除く4人は諦めて海ちゃんの方に集まってきた。
 みっつ 「全然、駄目だったよ。海ちゃんは、何やってるの?」
 と、言いながら海ちゃんのやってるUFOキャッチャーを見ると「初代ガンダム」のフィギュアが商品だった。だが、今思い起こせば「初代ガンダム」のモビルスーツはあるが、ガンダムそのものはなく、赤いモビルスーツ、いわゆる「シャア専用」のザクやズゴックなどがあった。
 海ちゃん 「じゃあ、僕はゲルググを狙いますよ~。エヘヘへ」
 と、クレーンを動かした。すると、ゲルググの持っているビームライフルの部分に引っ掛かり、上手く持ち上がったのだ!だが、引っ掛かりすぎて最後の段階で落ちてこなかった・・・。なので、店員に取って貰い、見事にシャア専用ゲルググをゲットしたのだった!
 ラビ 「おいおい!奇跡だな!」
 海ちゃん 「やりましたよ~。エヘヘへ」
 満面の笑みの海ちゃん。この後、5人は2階へと向かい格ゲーなどの典型的なアーケードゲームをやり始めた。みっつは、テニスゲームをやっていたが、何試合目かで敗退し海ちゃん達の方に向かった。すると、
 みっつ 「う、海ちゃん。何をやってるんだい!?」
 海ちゃん 「スーパーマリオですよ~。エヘヘへ」
 そうなのである。なぜか、ファミコンの初期のマリオが設置されていて、それを海ちゃんはやっていたのである。だが、アーケードスティックでやるには至難だったらしく、確か4-3で死んでいた。
 この時、既に23時に近かったので、5人は帰ることにした。狸小路を歩いていると、やはりラビと玉ちゃん、みっつと「ぺ」がひとかたまりになり、ひめがバイトで来れなかった海ちゃんは微妙に寂しそうであった。その様子を少し後ろで見てたみっつと「ぺ」は、
 ぺ 「海ちゃん、寂しそうだよね~。ほえほえ」
 みっつ 「確かにね~。あ、でもさゲルググの入った袋を大事そうに持ってるから、ラブラブでしょ~。」
 と、馬鹿な話をしていた。
 結局、夜遅くなってしまったので、夕御飯を食べる事が出来なくなってしまったので、海ちゃんの家に食材を買って持ち込んで食べる事にした。そして、5人は駅へと向かったのであった。

 さて、2日連続で書いてみましたが、どうだったでしょうか?次回は、いよいよ完結編になる海ちゃん宅での食事の模様をお贈りします。
 という訳で、次回は第15話「ラビット、お土産沢山」にご期待下さい!



© Rakuten Group, Inc.